オタキングex prezents 神田昌典 全脳思考ファシリテーションに行ってきました #otakingex #zen_noh

マインドマップ ファシリテーション

オタキングex主催の特別企画、神田昌典さんがレクチャーする全脳思考入門編みたいなのに行ってきました。

全脳思考のことは今回はじめて知りましたが、チャートを使った思考法の一種でシナリオを活用して主にビジネス戦略、ビジネスビジョン策定に使うものらしい。
こちらの動画で神田さん自らダイジェスト(クイックバージョンその1、その2、その3)で説明されてますので、具体的にはそちらで。



ということで以下、覚え書き。



・今回はその全脳思考をビジネスはもちろん、自己啓発にも使うというレクチャー。


・「今いちばんハッピーにしてあげたい人」を具体的に考えて、その人が今の状態から120%ハッピーになる過程を山あり谷ありの右上がりの曲線グラフで書いていく。グラフは思いつきの適当でよい。むしろ適当さを出すために左手で書いたほうがよい。期間も1週間、1ヶ月、1年、3年、自分で好きに決めてよい。


・グラフの曲線で気になる部分をいくつかピックアップして、その時点でどこで誰と何が起こったか、どんな物語があったか、その時の気持ちなどを想像して具体的に書いていく。急激に上がってる(下がってる部分)、山の頂上、谷の底、平坦で変化のない部分。


・完成したら、「今いちばんハッピーにしてあげたい人」のことはとりあえず忘れて、そのグラフとその中に書き込んだ出来事を「自分にあてはめて考える」。そして、今や未来の自分を把握したり、行動の指針にする。


・要は、手法としては他人の人生のアナロジーを使って、自分の人生の方針を立てる方法。


・疑問:どうして他人(ハッピーにしてあげたい人)の人生、というか想像で適当に考えた物語が自分のこれからの人生の指針にできるのか、最初よくわからなかった。

 自分の理解:途中で神田さんが「ここにいる人たちは分かると思うので言いますけど「集合無意識」を使ってるんです。」と言っていたけど、集合的無意識というか元型というか、プロップが物語の機能は31種類しかなくて、どんな物語もその組み合わせにすぎないと分析したように、人生で起こることはほとんどの人が似通ってるから、人の物語を考えても結局自分の物語として解釈しても問題ないのだと理解しました。ただ、それにはある程度、物語の類型を理解していて物語のバリエーションを多くつくれる力があったほうが有利かなと思いました。


・神田さんが途中で言っていた「努力しなくても成功できる」「成功するのに努力なんかいらない」に対してtwitterで過剰反発してる人がいた。

 自分の理解:成功する人は、成功する物語の波にうまく乗った人(物語を理解してそれを自分に紐づけてそれに対して必要なアクションを起こせる人)だと神田さんは言いたかったのではないかと理解した。上に書いた集合無意識、物語の類型の考えが正しいなら、どの成功物語も結局は似通ってると仮定できるから、波に乗ればそりゃ努力しなくても成功するはず。ということは、そのために必要なのは素直に集合無意識、類型に従う能力。あまり人間の摂理、自然の摂理に反した突飛なことをしすぎると、成功の類型からハミ出してしまうのではないかと理解しました。



以下、岡田斗司夫さんのまとめ発言。



・成功してる人の多くは、未来のハッピーな自分の状態を想像して、その未来から逆算して今必要なことをひとつずつ積み上げていってる人なのでは。→CMプランナーの箭内道彦さんが「サラリーマン合気道」か何かで、アイデア発想について「あるCMなりキャンペーンなりにとりかかるまえに、自分がその仕事で大成功して雑誌でインタービューを受けてる場面を想像してそのとき自分がどんなアイデアでどんなキャンペーンをやったと答えてるか想像する」と言ってたのを思い出した。


・成功してる人の多くは、このグラフの物語を本当に起こると信じる力のある人、想像で考えた架空の(成功)物語と現実の自分を紐づける力が強い人なのでは。


・だから、何か良くないことが起こった場合でも、普通の人は「この良くないことが一体いつまで続くのか、どこまで不幸になるのか」と不安になるけど、このグラフと自分の紐づけが強い人は、「今は下がってるけどいずれは上がる、そして最終的には120%ハッピーになれる」と信じられるから、現実に対して強くなれて、くじける確率を減らせるし、成功するまでモチベーションが続くんでしょうね。


・「悩みのるつぼ」を例えに。相談してる人は僕が何がアドバイスしても、その人の現実自体は変わらないんです。それじゃ何が変わるのかというと、現実と向き合う心構えが変わるんです。(心構えが変わると行動が変わる。行動が変わると、やがて現実が変わる?)



神田昌典さんの本は今まで3、4冊しか読んでおらず、実際に目の前で神田さんを見たのは初めてで、最初ウサン臭さ135%くらいだったのが、途中で洗脳されて最後はウサン臭さ95%くらいに感じるようになってよかったです。以下、全脳思考で物語づくりを深めるのに役立ちそうな本。




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