青山「書く」院大学

佐藤可士和 年収 ADC


宣伝会議主催の「コピーライター養成講座50周年記念 スペシャルカレッジ 青山「書く」院大学」に行ってきました。このイベントに気づくのが遅くて自分が申し込もうと思った時点でCMプランナー軍団の講義はぜんぶ満員。ということで1時限から3時限までコピーライターが講師の「書く力」コース三連チャンにしました。


1時限目が児島令子さん、佐倉康彦さん、中村禎さん。2時限目が神谷幸之助さん、前田知巳さん、門田陽さん。3時限目が山崎隆明さん、山本高史さん、小西利行さん。会場は、広告業界をめざしているであろう、あるいは広告業界に興味のあるであろう若者が大半。こういうのはどこに行っても若者が多いから、もう自分がジジイでもあまり気にならなくなった。


※それぞれの講師の方のコピーに興味のある方はTCCのホームページで検索してみてください。(ちょっと面倒ですが。。。)


会場で何人かの若手のコピーライターの知り合いに会ったりして「どうして(もういい加減キャリアあるくせに)来てるんですか!?ホントに好きですねぇ」と言われたり。でも、神谷さん、前田さん、山崎さんとは面識がないので、話が聞けてよかったです。


3講座すべてに重複して出てきた話のテーマも一部あって「やっぱりそういう時代なのか」と思ったり、静かな講義あり、笑いの絶えない講義あり、、、とはいえ、何年後かにはあっち側の壇上に立つ人になってるようにします。


・コピーライターの匿名性について(1時限目)・・・これはよくある話。


・コピーライターの能力って、結局、想像する力、気づく力、選ぶ力なんじゃないか。(1時限目)・・・これもよくある話。


・もうコピーライターはコピーを書いていればいいという時代じゃない。(2時限目)・・・これもよくある話。


・最近は媒体での(広告)表現というより、企業内での新しいプロジェクトを立ち上げるときの旗印になるキーワードを開発する仕事が多い。あるいは、企業そのものの方向性を決める企業コンセプトづくりの仕事。(前田さん)


TCCに応募しなくなったのは、もちろん理由がある。でも、それはまた別の機会に。(前田さん)


・結局、ターゲットがどうとか、世の中がどうとか以上に、その商品、企業を自分はどう思うか、自分の気持ちをカタチにするしかない。(前田さん)・・・これは児島さんもよく言ってる。


・最近は1つの仕事あたりに考えるキャッチフレーズ案の量は減ったけど、それでも2桁では不安。(門田さん)・・・あんなにコピーの上手い門田さんですら、最低でも常に100案以上書いていたとは。


・新商品は必然的に人の生活向上(=人生の幸せ度アップ)を約束するものであるのだから、ネガティブな表現の広告が存在することが僕は信じられない。(山本さん)・・・酒飲み、暴力派無頼派の山本さんが、カローラフィールダー他、誠実&さわやかCMを作るギャップの秘密を垣間見た。


・いまの世の中は、つまらないホントより楽しいウソを求めてる気がする。広告に対しても。(山崎さん)


というあたりの発言が、だいたい印象に残ったポイント。あとは忘れた。


3つの講座で共通して出てきた単語は「仲畑さん」。なんだかんだ言って、いま活躍してるコピーライターの多くは仲畑貴志さんと一時期一緒に仕事をしていた仲畑チルドレンということでしょうか。そういえば糸井重里さんの話は一度も出なかったな。