『テルマ&ルイーズ』

テルマ&ルイーズ [DVD]


3日間くらいかけて細切れで『テルマ&ルイーズ』見ました。(2回目?)


人生の教訓として、自分の足を引っ張る悪魔には近づくなというのがありますが、テルマジーナ・デイビス)がまさに悪魔だった。悪魔といっても凶暴な悪魔ではなく、天然キャラで一見無害なテルマのような悪魔がいちばんタチが悪い。


いちばん最初に変な男に目を付けられるのもテルマ、ブラピに大金を盗まれるのもテルマ、コンビニ強盗して後に引けない状況をつくるのもテルマ、最後にルイーズ(スーザン・サランドン)を地獄に誘うのもテルマ


女の自立とか、アメリカンニューシネマへのオマージュとか、そういうことは置いておいて、巻き込まれたルイーズが気の毒だった。とはいえ、ルイーズのテキサスでの過去というバックグランドをつけることでルイーズの一連の行動に説得力を持たせてるのはうまいなと思いました。(そのバックグランドがないとルイーズがテルマの悪魔的行動に付き合う理由がなくなる)


とにかく悪魔とは関わり合いになりたくないものです。それにしてもリドリー・スコットはいろんなジャンルの映画を節操なく撮っている。そういうところは元CM監督という、リドリー・スコット広告屋DNAのなせるワザなのだなと思いました。