英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展

母牛 子牛 松本 失言 松ちゃん


週末、六本木・森美術館に行って来ました。行く途中で金券ショップに立ち寄るも、チケットは見当たらず。仕方なく定価の1500円で入場。いつものことですが、ここは値段高すぎ。展望室とのセット販売はなんとかならないものか。


ターナー賞1人1人のアーティストがそれぞれ個別でもじゅうぶん展覧会をできるところを、全受賞者の作品をかいつまんで展示するということで、出口のところに売っていたターナー賞の本をパラパラと見ていたら、「こっちの作品の実物を見たかった」というのも多かった。


一番人気はたぶんダミアン・ハーストのホルマリン漬けにした牛と子牛のはずだけど、それはそれとして、ジリアン・ウェアリングのビデオ作品「60分間の沈黙」が一番面白かった。


一見、30人ほどの警察官の集合写真なのだけど、よくみるとところどころで動いている人がいる。実は、警察官(というか警察の制服を着た俳優)の集団に同じ姿勢のままで60分間カメラの前でじっとしていてと頼んで、ただひたすらじっとしてもらうという映像作品。運がよければ60分後にどうなったか見れます。(自分は見れました)注目は右上にいる、ぴっちり横分けのおじさん。びっくりするほど動きません。すごすき。もし見に行かれたら、右上のおじさんをチェックです。


つぎによかったのは、アニッシュ・カプーア。これは実際に見ないと説明が難しい。こういうやつですが、前から見ると遠近感や色感がなくなって、これは何だ?みたいに思えてきます。