グラミー賞 ディクシー・チックス

ディクシー・チックス「ホーム」


今年は、アルバム賞、レコード賞でディクシー・チックスが獲りそうだなと事前に書こうと思っていたら、とっくに授賞式終わってたんですね。


ディクシー・チックスが獲ればアメリカっぽいな、ジェームス・ブラントが獲ったら商業主義のダメダメっぽいなと思ってました。


それにしてもアメリカ人は、ほんとうにこういうのが好きですね。でも、そういうのがアメリカの健全な所、悪く言えば偽善的な所かもしれません。

メインボーカルのナタリー・メインズのブッシュ批判発言。もともとこのグループはアメリカのコテコテのど演歌であるカントリー&ブルーグラスを歌ってて、超保守的な南部人たち(=アメリカ万歳!白人万歳!)に支持されていた。その中にあって、急にブッシュのイラク政策は間違ってるとか言われたら、南部人たち(や全米の保守層)からしたら飼い犬に手を咬まれたようなもの。愛国者が応援するアイドルであるオマエらがどうしてアメリカを批判する?となるのも頷ける気がします。


でもバッシングとかコンサートのスポンサーボイコットとかCD不買運動とか、ゴタゴタがあって、でもブッシュ自身も「彼女たちにも思ったことを何でも発言する権利がある。だってここは自由の国アメリカなんだもーん」みたいなお決まりのセリフで応えたり、それでまたまわりの一般人も「それでこそアメリカ!自由の国!ビバアメリカ!」みたいになって、そういうアメリカンスピリッツの象徴であるディクシー・チックスにグラミーあげないと、アメリカのアイデンティティもおかしくなるし。



ところでディクシー・チックスは「Not Ready to Make Nice」よりむしろスーパーボールで歌ったアメリカ国家のほうが、かなりすごい。こういうのを聴くと、日本人は一生西洋人に勝てないと思ってしまう。日本人歌手がサッカーの前に歌う君が代とはレベルが違いすぎる。


Dixie Chicks National Anthem Best Ever



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