井上真央のウンコ

ファースト・キス 月9 成海璃子


この前の青山カク院大学での話もそうでしたが、最近、「広告はお客様に夢や期待を抱かせるものであるべき」と言う人が自分の周辺を含めて多い。


素直に商品のプラス部分とか商品がもたらす夢を語る方法で行くか、昔よく仲畑さんだかが言っていた「例えば人間にしたって短所のない完璧な奴は嫌われる。自分は長所も短所もいろいろあるけど、そういう全部含めて僕なんです、よろしく。と言うほうが好感を持たれる」という方法で行くか。


「(そんなこと有り得ないとみんな分かってるけど)井上真央ちゃんは、おしっこもウンコもしません。」と冗談を使って夢を与えるか、「(アイドルとか女優って自分から遠い存在と思ってるかもしれないけど、みんなと同じように)井上真央ちゃんって、おしっこもウンコするんです。」と気付きと共感を与えるか。


「広告はお客様に夢や期待を抱かせるものであるべき」という方法論なら、前者ということになる。でも自分の芸風は後者なんだなあ。やっぱり広告って、現実を気付かせるより夢を与えるほうが商品のためなんでしょうか。


その昔、「日本も女の時代だ、いやまだまだ男社会だ。」とかなんとか世間でうだうだ言ってるときに、「男は先に死ぬ。」という、厳然たる事実を突きつけられ気付かせられる糸井重里さんの(パルコの)名コピーもありましたが。