青山ブックセンター 東浩紀×永江朗

東大 オタク ポストモダン 大澤真幸


青山ブックセンター リオープン三周年記念 連続講演会 東浩紀(聞き手:永江朗)」に表参道まで行ってきました。


東さんが話してる所を生で見たのは初めてでした。ずっと昔、青山ブックセンターに置いていた講演会CD−ROMを買って見たときはあまり感じませんでしたが、結構ぶっちゃけたキャラでした。


「今の自分は世間が期待してる東浩紀を演じてるだけ」とか「(デビュー作の)『存在論的、郵便的ジャック・デリダについて』は失敗作」とか「(雑誌の)『批評空間』時代は、浅田彰柄谷行人というグルに洗脳されていた。洗脳が解けた今となっては、あの人たちはやっぱりたいしたことなかったと思う。だって、いま世間で浅田彰柄谷行人を知ってる人ってどれくらいいます?」とか。


司会が永江さんじゃなければ、もっと脱線していたかも。もともと出版の今と未来みたいなテーマだったんですが、みんなの聞きたい(というか自分が聞きたかった)東さんの生い立ちや思想家としての変遷の話に永江さんが誘導していったのはうまいなと思いましたが、途中で(『動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』にひっかけて)「携帯小説のように電脳空間だけでテキストが存在することは、人間が動物化してる一つの象徴ですよね」みたいな話を振ったとき、東さんから「話が飛躍しすぎてよくわからない」とか「それはぜんぜん次元の違うことでしょう」「質問の仕方がよくない」などと突っ込まれて、会場が変な空気になった場面もありました。


いっしょに行った人は、講演の後で「ところで東浩紀ってだれ?」と言ってました。


帰りに表参道ヒルズに寄ったら「シブヤ大学」の講座でパントマイムの「が〜まるちょば」の人が公開ワークショップみたいなのをやっていて、それも面白かったです。シブヤ大学のポスターその他のイラストは、寄藤文平さんでした。いいかげん働きすぎなんじゃないでしょうか。




ブログランキング・にほんブログ村へ