JAAAクリエイティブ研究会「こんな時こそ、大先輩に聞いてみよう」
かなり時間がたってしまいましたが、大きなプレテが一段落したので書いときます。『第60回JAAAクリエイティブ研究会「こんな時こそ、大先輩に聞いてみよう」〜様々な時代を超えてきた知恵〜』を聞きに行ってきました。
パネリストはアサツーディケイの坂田耕さん、オグルヴィの小田桐昭さん、博報堂の宮崎晋さん。動いたりしゃべってる宮崎さんをじっくり見たことがなかったので、それが一番の目的。
坂田さんは爽やかコカコーラ伝説をつくってそれ一発でマッキャンの会長にまでなったという感じ。小田桐さんはCMプランナー黎明期に面白CM連発したり佐々木宏さんとかを育てたり、でもなぜか電通を辞めてしまった感じ。宮崎さんはAD時代はパッとせずCDになってから岡田直也さんとか大貫卓也さんとか谷山雅計さんを育てたり、CDとして大爆発して博報堂の役員になった感じ。
宮崎さんの話が一番印象に残った。宮崎さんと坂田さんの接点が、宮崎さんの若い頃、どうやってコカコーラのCMを企画したり撮影したりディレクションしてるのか知りたくて、面識なしでいきなり「坂田さん、教えてください!」と電話して会いに行ったのがきっかけだとか。
宮崎さんは坂田さん以外でも会いたい人がいたら面識がなくてもとにかく連絡先を調べてアポとって会いに行って聞きたいことを教えてもらっているみたい。あこがれとか、自分とは縁がないとか、うだうだ考えてるより、確かによっぽど話が早い。それでまたそういうのって、優秀な人ほど、ちゃんと会ってくれたりするし。
それから、最後のほうに宮崎さんが若いころにやってた発想訓練法みたいなのも丁寧に披露してくれていた。1つは「置き換え」。とにかく目につくものを片っ端から置き換えていく。例えば女子高生を見たら何に置き換えるっていってたっけ。女子高生を見たらケータイ電話とか、なんかそんなことです。固定概念に囚われない思考習慣が身につくらしい。
2つ目は、何か呼び名があったと思いますが、駅から会社に行くまで例えば赤と決めたら赤いものを探していくというやつ。これは観察力かな。(確か1年前くらいに出た「サラリーマンの発見力」みたいな本にも載ってたような)
3つめは、山手線をいつもと逆回りに乗ってみるとか定期券を買わないで決まった道で帰らない。これは、自分で自分を縛らない訓練?構成作家の小山薫堂さんが言うところの「神様にフェイントをかける」っていうやつ。
4つめは、何でも気軽に頼める他部署(例えばマーケ)の仲間をつくる。
そういう話を聞くと、宮崎さんほどの人でも天才というのではなくて自分で頑張って優秀になっていったのだなと思いました。前半部分で宮崎さんが谷山さんのことに触れたのに大貫さんのことは何も言わなくて、仲がよくないのかなと思ってたら、後半で大貫さんの話も出ました。「会いたい人がいるなら、連絡取って会いに行けばいいんじゃん」というのがその日の自分の結論です。
載ってなかったら、ごめんなさい。立ち読みで確認してみてください。でもたぶんこれに載ってたはず。
見えないものを見る
本当に「見える」がわかる一冊
情報が氾濫している現代だからこそ、何を見るか
通りすがりのバイオ研究者
載ってなかったらごめんなさい。でもほぼ確実にこれに載ってたはず。
(追記)
色を決めて探していく方法は「カラーバス」と呼ばれ、
この本に載っていると教えてもらいました。
(考具は自分も読んだけど記憶なし)
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