『トレインスポッティング』

いきなり始まる始まり方とイギーポップと最初のナレーションがシビレるから、久しぶりに最初の5分だけ見ようと思って最後まで見てしまいました。オープニングは5段階評価の6。映画全体としては5段階評価の2.5。

(オープニング)
人生に何を望む? 出世、家族、大型テレビ、洗濯機、車、CDプレイヤー、健康、低コレステロール、歯科医療保険、固定金利の住宅ローン、マイホーム、友達、レジャーウェア、ローンで買う高級なスーツとベスト、単なる暇つぶしの日曜大工、くだらないクイズ番組、ジャンクフード、腐った体をさらすだけのみじめな老後、出来損ないのガキにも疎まれる。それが豊かな人生。だが俺はゴメンだ。豊かな人生なんか興味ない。理由? 理由はない。ヘロインだけがある。

(エンディング)
・・・本当のところは俺がワルだからだ。だが変わろうと思う。これを最後に足を洗ってカタギの暮らしをする。楽しみだ。あんたと同じ人生さ。出世、家族、大型テレビ、洗濯機、車、CDプレイヤー、健康、低コレステロール、歯科医療保険、住宅ローン、マイホーム、レジャーウェア、スーツとベスト、日曜大工、クイズ番組、ジャンクフード、子供、公園の散歩、会社、ゴルフ、洗車、家族でクリスマス、年金、税金控除。平穏に暮らす。寿命を勘定して。


こういうセリフの場合は、最初の一言め(「人生に何を望む?」)と締めの言葉(「理由? 理由はない。ヘロインだけがある。」「平穏に暮らす。寿命を勘定して。」)を考えるのが難しい。センスがいる。


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