NHK知るを楽しむ「グレン・グールド鍵盤のエクスタシー最終回」、夏目漱石『草枕』
家を出ようとしたら「NHK知るを楽しむ わたしのこだわり人物伝 グレン・グールド鍵盤のエクスタシー 第4回(最終回)最後のゴールドベルク」(長すぎ!)が始まったので仕事をサボって見てました。というか、このシリーズの再放送を見るつもりだったのがいつのまにか最終回だった。
55年のゴールドベルクか81年のゴールドベルクどちらか選ぶなら、激しくて早い55年のほうが好きです。もうちょっと年をとったら81年が好きになるのでしょうけど。ジャケットも55年のほうがかっこいい。81年は何度見てもお猿さんにしか見えない。とはいえ、自分が最初に買ったのはお猿さんなんですが。
今だと、両方持ってない人は「メモリアルエディション」のCDがお得です。1枚に両方入ってるし、おまけもいろいろ付いてるし。
ところで、そのグールドが夏目漱石の『草枕』(未読)が大好きでラジオで朗読までしていたとは知りませんでした。番組でゴールドベルクをバックにその朗読が流れたのですが、グールドのストイックな人生と重なってる感じがすごくよかった。でもあとで青空文庫でその部分を読み直したら、あんまり何も感じなかったのが不思議だった。
たちまち足の下で雲雀(ひばり)の声がし出した。谷を見下(みおろ)したが、どこで鳴いてるか影も形も見えぬ。ただ声だけが明らかに聞える。せっせと忙(せわ)しく、絶間(たえま)なく鳴いている。方幾里(ほういくり)の空気が一面に蚤(のみ)に刺されていたたまれないような気がする。あの鳥の鳴く音(ね)には瞬時の余裕もない。のどかな春の日を鳴き尽くし、鳴きあかし、また鳴き暮らさなければ気が済まんと見える。その上どこまでも登って行く、いつまでも登って行く。雲雀はきっと雲の中で死ぬに相違ない。登り詰めた揚句(あげく)は、流れて雲に入(い)って、漂(ただよ)うているうちに形は消えてなくなって、ただ声だけが空の裡(うち)に残るのかも知れない。
再放送の再放送くらいだと思うのでもう再放送しないかもしれませんが「グールドってなに?」という方も、よかったら見てみてください。
音楽と言えばこの前、スティーブ・ライヒの来日コンサートやってましたね。番組表で完全に見落としていて放送直前に気づいてラッキーでした。
いままでひたすらCDのみで聴いてた代表作の「18人の音楽家のための音楽」の演奏風景が見れてよかった。東京のオペラシティでやったみたいだから行きたかった知らなかった。
グレン・グールド 〜 第一回 伝説の誕生
Steve Reich • Music for 18 Musicians CD Trailer
20世紀最高にして最後のピアニスト
二つのゴルトベルクは混ざり合い心の中の一番奥にしまわれる
スタンダード中のスタンダード♪
天才グールド究極の名演奏!
レビューを検閲かい?
私は肯定しますよ
アウトテイクは要チェック!
GGとGVへの想い新た!充実の国内盤で買い!
止まらない空間を感じる
これは奇蹟だ