『世界の日本人ジョーク集』『必笑小咄のテクニック』

daysleeeper2006-11-26




丸の内オアゾ丸善に行ったら、女の子2人連れが「本買いたいんだぁ。題名忘れたけど見れば思い出すから・・・ああ、あった。」と『世界の日本人ジョーク集』を買っていた。


その後ジョナサンで食事をしていると、おっちゃんが「日本人ジョーク集って本知ってる?最近流行ってるんだけどさ、船が沈没しそうになって係員がお客に海に飛び込めって指示するんだけど、アメリカ人の客には・・・」と連れ合いのおばちゃんに『世界の日本人ジョーク集』の話をしだした。


テレビ番組やニュースのことならまだしも、1日2回も同じ本の話題を聞くっていうのは、相当なものだ。昔から世界のジョーク集はいっぱい出てますが、どうしてこの本が売れたかを考えるとヒットの法則が見つかるかもしれない。今はまだ仕事やってる途中なので、詳しくは考えませんが・・・いちばん素直に考えると、今まで世界のジョーク集はあったけど、世界の「日本人」ジョーク集という切り口が新しかったのかな。


ジョーク関係の本だと『世界の日本人ジョーク集』より、米原万里さんの『必笑小咄のテクニック』のほうが好み。こっちは、世界のジョークの型を分析することで、題名にあるように小咄を自分で考えるテクニックを教えてもらえる。


『世界の日本人ジョーク集』がジャーナリストが書いた異文化論だとしたら、『必笑小咄のテクニック』は言葉のプロ(=同時通訳者)が書いた言葉の構造論ということか。


どっちのアプローチが優れてるとかそういうことではないですが、個人的にはやっぱり「こんな面白い話ありますよ」と提示されるだけではなくて、作り方を教えてもらえるほうが面白い。




世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)


必笑小咄のテクニック (集英社新書)

必笑小咄のテクニック (集英社新書)