『考告。』　『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』　『徳川女刑罰史』　『ジョニーは戦場へ行った』　『角田光代×唐仁原教久トークショー』

長井健司ミャンマージャーナリスト

『巧告。』に続いて『考告。』を読みました。前田さんの内容に期待しましたが、最近前田さんがよく言ってることと同じ内容だったので、中治信博さんの章の方が役に立ちました。

『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』は、「人は「関心」のない物事に対しては何万回見ても気付かない。例えば７−ＥＬＥＶＥｎのロゴの最後が小文字の「ｎ」になってることとか。ではどうすれば気付く習慣がつくか？」というような内容。

「自分が普段つけている腕時計のデザインを、腕時計を見ずに思い出して書いてみろ」につづくくだりなどは、人間の性質（生理）が出ていてハッとさせられます。この著者のほかの本も読んでみたい。

以前から見たかった変態監督、石井輝男『徳川女刑罰史』は期待しすぎてイマイチ。でも、三話目の刺青事件の話はテーマが芸術的でよかった。というか、芥川龍之介作の芸術家のエゴイズムを描いた『地獄変』をたぶんヒントにしてそうなので、テーマのレベルが高いのは当然かも。本編より予告編のほうが必見。コピーが面白い。「強烈なセックス」「丸刈り、肝っ玉女優」「フンドシ女優」「バスト１０３　プリンプリン女優」」「ハレンチ女優続々登場」「ギリギリを追求！」「女が絶叫する責めのテクニック」

映画『ジョニーは戦場へ行った』は夢に出てきて、うなされたい人におすすめ。

それから土曜は、この前の東浩紀さんのトークにつづいて表参道の青山ブックセンターへ『「予定日はジミーペイジ」刊行記念角田光代×唐仁原教久トークショー』を見に。ひさしぶりに角田さんを見たらさすがに老けていた。そりゃ、もうすぐ４０歳だし。唐仁原さんも口数が少ない方だったので、変な間のあるまったりとした対談。