「久米宏・経済スペシャル“新ニッポン人”現わる!」、『出逢いの大学』、「山田太一ドラマスペシャルV 本当と嘘とテキーラ」
テレビ東京の久米宏の「“新ニッポン人”現わる!」を見ました。面白かった。NHKスペシャルでやってくれてもよさそうなものだけど、最近のNスペはあまりいいシリーズがない。
クルマを運転しない、酒を飲まない、海外旅行しない、お金使わない、最近の20代の若者。一番印象的だったのが、街頭調査で「セリカ」「スカイライン」って何の名前だと思う?とインタービューしたとき、「わかんない」「電車?」と答えていた若者たち。(若者向けの)クルマの広告をつくってる人間で、この現状を実感として認識できている人は多くないのでは。若者のクルマ離れはデータとしてわかっていても、たぶんもうちょっと楽観的にとらえている気がする。
とはいえ、彼らよりもっと年上の自分も、クルマを運転しない、酒を飲まない、海外旅行しない、お金使わない、すべてに当てはまったりするのだけど。昔から「老後が心配」と言うたびにみんな笑ってたけど、いまの日本ではもう笑えない。
それにしても不思議な時代だ。「エコロジー」とか「もったいない」とか、社会全体で声高に叫んでおいて、一方で景気が悪いとか、最近の若者は消費しないとか、おもいっきり矛盾している。社会全体が節約方向に動けば経済も縮小するのは当然で、若者たちはその空気に素直に従ってるだけだと思うのだけど。
それから、“新ニッポン人”というのは世代ネーミングとしてどうなんだろう。「ニッポン人」というのがちょっと大きくとらえすぎて抽象的すぎる気もする。新人類とも似てるし。素直に「ゆとり世代」のほうがよくないかな。
『出逢いの大学』は人脈の本。レバレッジシリーズの『レバレッジ人脈術』を読むつもりが、なぜかこっちを読んでしまった。書いてあることは普段自分が思っていることが多かったですが、「頭でわかっている」ことと「実行している」ことは別の話なので、もっと人に会わないとなあと改めて思いました。
山田太一脚本なので、それだけれよく思えるというのもありますが「山田太一ドラマスペシャルV 本当と嘘とテキーラ」はよくできていました。キャストは佐藤浩市、樋口可南子、山崎努など、山田太一ファミリー(べつにファミリーじゃないか?)がちらほら。女子高生役の夏未エレナがかわいかった。太いような細いようなナマ足の具合がよかった。でも「早春スケッチブック」のときの樋口可南子のほうがかわいかった。柄本明がいい味を出していた。きのうのニュースにちょうどこういうのが出ていた(同級生、書き込み認める=ネットに「死ね」、高1女子自殺−北九州])。山田太一、恐るべし。
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